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2017年

明けました。

なんか、こう、生きてます。
結局去年は一度も更新がありませんでした。
というのも、生活環境が激変続きの上、何故か私の環境ではDIY Layout Creatorがうんともすんとも言わなくなってしまったんですよね。
今年も既に大波乱の予感です。

まあどうぞ、今年もよしなに。
来年まで生きてるかしら…
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2016年

明けました。
起こらなかったなあ、サードインパクト…

去年のうちに出来ていましたが、新しいギターがこちらです。
CW-dgRgUsAAV5bX.jpg
いろいろくっついてますが、出来がよくないのでこのギターについて語ることは特にありません。
思いの外よく歪むなあ、ってくらいです。

まあどうぞ、今年もよしなに。

プロジェクトD―――角材が、例の角材になるまで。(第四回)

おはようございます。
前回は塗装の吹き付けを終えたところまででしたね。


・塗装の水研ぎ、バフィング
31.jpg
前回吹き付けた艶を出す塗膜を細かい番手のサンドペーパーで水研ぎし、コンパウンド、ワックス、毛バフで磨き上げた結果がこれです。
いいですねえ。艶が出ると、本当に今までの作業が報われた気になります。
まあ、その作業自体は写真を撮り忘れましたけど…。


・フレット摺り合わせ
32.jpg
指板のマスキングを貼り直し、フレットの高さを揃える摺り合わせを行います。
指板上、マーキングの入っているところが周囲より高い部分です。
今回はなぜか全体的に打ち足りないフレットが多く、削る量が増えて摺り合わせが大変でした。
写真では摺り合わせを終えて、平らになったフレットを山形に戻し、大体1500番まで番手を上げて磨いてあります。
この後これにコンパウンドをかけ、ギランギランに仕上げます。


・パーツの仮置き、コントロールパネルの穴開け
33.jpg 34.jpg
電装関係のパーツを仮置きして、製図通りに進んでいることを確かめます。
なかなかいいようですね。そろそろ全貌が見え始めたかな…。


・導電塗料の塗布、ブリッジ取付、ネック取付
35.jpg
ギターのPUが出す信号は非常にインピーダンスが高く、そのままでは外部からのノイズに弱いため、キャビティにシールディングをする必要があります。
キャビティが黒く塗られていますね。
これが導電塗料、読んで字の如し、電気を通す塗料です。
こいつを塗ることによって金属の箱を作り、その中に回路を収めるようにしなければなりません。
勿論、ピックガードやコントロールパネルの裏面にも金属箔を貼っています。
ブリッジの位置は、ネックのセンターを見て出します。同じ要領でストップテイルピースも取り付けます。
一歩間違えばギターとして使えなくなってしまいますので、慎重に。
36.jpg
ネックに穴を開け、ボディとネジ止めします。ストラップピンも、悩んだ末ここに配置しました。
そのままではネジが通りませんので、一手間かけて穴を広げています。


・配線、弦張り、その他部品取付、各種調整
37.jpg
さて、この長きに亘る「プロジェクトD」もラストスパートです!
配線を終わらせます。今回は何のこともないレスポール配線を行いました。
ナットの高さを落とし、弦の通る溝を切って、磨き上げます。
ちょっとでも幅や大きさが狂うと音が合わなくなったり、弾き心地が悪くなったりするので神経を使います。
立ち上る栗の花の匂いがやる気を削ぎ落としていきます…。
弦を張ったら、テンションバーの取付、弦高の調整、オクターヴピッチの調整、PU高の調整をして、音を出します。

緊張の一瞬。無事、音が出ました!
これで、プロジェクトD、もといLa Baye 2x4モデル、完成です!!


・完成写真
38.jpg 40.jpg
39.jpg

41.jpg

37.jpg

仕様-Specs-
Body: Alder 45mm(1.7716")
Neck: 3ply Hard Maple
Fingerboard: Rosewood
Color: Candy Apple Red
Finish: Polyurethane
Scale Length: 628mm(≒24 3/4") Medium
Fingerboard Radius: 305mm(≒12")
Number of Frets: 22
Fret Size: Jumbo
Bridge: Tune O'matic(Nashville Style)
Tailpiece: Stop Tailpiece(Non Trem)
Pickups: Seymour Duncan P-90 Type
Controls: 2Volume/2Tone, 3way Toggle SW
Strings: 10-46


さて、およそギターとは思えない形のこのモデル、どこかで見覚えのある人もいるのではないでしょうか?
近いところで言えば、POLYSICSのフロントマン、ハヤシ氏が使用していますね。


ですが、彼らがオマージュするバンドであり、私がイメージしたのはこちら。
1974年に結成され、ニューウェイヴという音楽ジャンルの創始者ともいえるアメリカのバンド、DEVOです。
この動画(リクエストによる埋込無効)で、鉛筆のようなこのギターを弾いている人こそが、ボブ1号です。
(バンド内にボブという名のメンバーが二人いたため、フロントマンのマーク・マザーズボウにそれぞれボブ1号、ボブ2号と呼ばれた)
こうして無機的な調子でギターを掻き毟るように弾くその姿、カッコイイじゃありませんか。
初期のKraftwerkを彷彿とさせますね。一般的なロックバンドの楽器にシンセサイザーなどを加えた、テクノポップというスタイルを確立させたのは彼らだとも言われます。

プロジェクトDのDとは即ちDEVOのD、今回の裏テーマは「ニューウェイヴよ永遠なれ」
80年代以降鳴りを潜めてしまったニューウェイヴというジャンルですが、私は今でも彼らの曲を聴くと、その先見性に脱帽してしまいます。
早すぎた天才たち、という形容はあまりしたくありません。
彼らが確立させたスタイルや音楽性は、こうして今も(それこそPOLYSICSのように!)第一線を歩み続けているのですから。


以上で全四回に亘った「プロジェクトD―――角材が、例の角材になるまで。」は終了です。
ここまで飽きもせずに読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
また次回の製作記事も待っていて頂ければ僥倖です。
次回の更新はいつになるのでしょうか?年の暮れまでには何かしらの更新を行いたいとは思っていますが、果たして。

繰り返しになりますが、当製作記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。




※追記※
このギター、足に引っかける部分と肘で挟み込む部分がないため、座って弾くのはほぼ不可能です。
立って弾いても、今まで持ってきたギターのどれとも違う弾き心地に戸惑うばかりです。
誰か弾き方教えて。

プロジェクトD―――角材が、例の角材になるまで。(第三回)

おはようございます。
前回はネックの加工を終え、ボディの加工に入るところまででしたね。

・外周調整、R加工
17.jpg
ボディの外周をサンダーで整え、角に丸みをつけます。
このとき少し番手を上げ、滑らかな面を作っておくと、トリマーで外周Rをつけることが出来るようになるという訳です。
今回の外周RはR4に設定しました。ボディもほぼ直線ですので、トリマーを当て行って帰ってくるだけでRがつきます。
普通のギターのようにウェストのくびれがあると、支える手をあっちにやったりこっちにやったり、結構大変な作業なんですよ。
次回作からもずっとこういう形状で良いかなとか思ってしまいますね。楽だし。


・ピックガードの加工
18.jpg
今回はP-90タイプのPUを使用しますので、この時点でピックガードを切り抜いて、PUのはまる穴を開けます。
大雑把に切り抜いた後、両面テープでボディにしっかりと固定して、PUザグリの形と同寸に削っていきます。
トリマーやルーターの目地払いビットを用いて加工すると、早いわ正確だわで言うことありません。
まあ、拭っても拭っても静電気でひっついてくる削りカスが大量に出ますが…
あと反動にも注意してください。ボディが飛びます(誇張表現ではなく)
これが本当のフライングI…ってうっさいわ。


・その他のザグリ加工
20.jpg 19.jpg
コントロール系統のザグリを入れていきます。
スイッチやジャックのザグリ(左写真)などは、本当に間一髪の位置に開いていますね。
設計段階でしっかり考えておかないと、いとも簡単にすべてのパーツが載らなくなってしまいます。
この段階で、ネックセットビスの穴は既に開いています。


・生地の調整、ヤニ止め塗料の吹き付け
21.jpg 22.jpg
全体の生地を整え、傷を小さくしていきます。傷の入りは塗装を吹いても分かるんですよ。
まったくおかしい話ですが、全然先が見えなくていたちごっこで体も心も辛くて泣き出したくなるようなこの作業の写真が残っていませんでした。
きっと私が無意識に、美的なものだけを選別しているのでしょう。(撮り忘れたとも言う)
生地が整ったら、マスキングを施して最初の塗料を吹き付けます。
これは木材のヤニや油分を止め、後の塗料の食いつきをよくする足つけも兼ねています。
吹き付けると一瞬艶が出ます。一瞬です。本当に一瞬の艶です。
これまでの苦労が報われた気になって、ちょっとうっとりしかけますが、そんなようではダメです。
小口面は特にヤニが出やすく、よく塗料を吸いますので、こってりと吹かなければなりません。
まあ、それでも殆ど木材が吸ってしまうんですが。


・研ぎ代になる塗料の吹きつけ、平滑面の研ぎ出し
23.jpg 24.jpg
先ほどのヤニ止めをサンドペーパーで軽く均し、木材の導管や細かな傷を埋め、平滑な面を作るための塗料を吹き付けます。
それはもうこってりと。天下一品もかくやってくらいこってりですよ。
当たり前の話ですが、1日分の吹き付けで導管が埋まらなかった場合は、研ぎ出してもう一度吹き付けになります。
今回の木材はアルダーとメイプルですので、それほど神経質にならずとも埋まってくれました。
これが導管激荒のマホガニーやアッシュ材だと、ここの工程で泣く目に遭います。遭いました。
25.jpg 26.jpg
はい、これが吹き付けた塗料を殆ど粉にしてしまうのは自虐的で楽しいぞという写真です。

…そんなわけあるか。
冗談はさておき、写真ではもう研ぎ出しが終わって、平滑な面が出ています。
まあこの塗料は比較的厚い層を成していますので、難しいこと考えんとシャカシャカ研いでも結構平滑な面が出てくれます。
勿論、しっかり考えて研ぐに越したことはないんですよ。私は無理ですけど。
今回はマッチングヘッド仕様なので、ネックの方にはマスキングが施されていますね。


・着色
27.jpg 28.jpg
今回のカラーはキャンディアップルレッドを選びました。
キャンディ着色というのは、
①まず下地にメタリックイエロー(ゴールド)を吹き、
②その上から目的の色をシースルー着色する
という手順を踏みます。
このメタリック塗料というのが厄介者で、なかなか面が潰れないわ、すぐ毛羽立つわで、私は結局3回吹き直しました。
ボディの面積が小さかったからまだ良かったようなものの、これが普通の大きさのギターだったらと思うと身の毛がよだちます…。
出来ればもうやりたくありません…。


・艶を出す塗料の吹き付け
29.jpg 30.jpg
軽く塗面を均し、最終の艶を出す塗料を吹きます。
この塗料は仕上げに直結しますので、最終難関とも言えます。
ここでもし塗料が垂れてしまうと、硬化不良が発生して非常にカッコワリイ感じになってしまいます。
最後まで気が抜けませんが、なんとか切り抜けられました。
うまく吹けると心がすっとするような艶が出ます。今迄の労力が報われた気になりますね。


さて、塗装の吹き付けが完了したところで今日はこのあたりで。
次回、組み込みに突入!
刮目して待て!!

プロジェクトD―――角材が、例の角材になるまで。(第二回)

おはようございます。

前回はネックの大まかな形を作るところまででしたね。

・ポジションマーク埋め、指板の調整
10.jpg
指板が貼り付いたら、穴を開けてポジションマークを接着します。
高さがあるものですので、勿論磨り落とします。
今回はブリッジにTune O'maticを使いますので、指板のRはR305に設定しました。
Tune O'maticはそもそもGibson系のRの緩い指板に使うことを想定されていますので、新しく作る場合は指板のRを12インチ前後に留める方がベターです。
若干ですが、ナット側をきつく、エンド側を緩くR付けしておくと後の作業が諸々楽だったりします。
ローズウッドはその名の通り、削ると薔薇の香りがします。きざったらしい匂いです。
これも、粉っぽいわ目標のRに到達しないわ、大変な作業なんですよ。写真だと早いですけど。


・フレット打ち
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指板にRが付いたら、フレットを打っていきます。
今回のフレットワイヤは三晃フレット製のジャンボタイプをセレクトしました。
ジャンボフレットは音ヌケが良くないとか、コードの分離感が悪いとかめんどくせえおじさんどもに言われたりしますが、軽いタッチで押弦出来るのが何よりの魅力です。
特に左手に力が入れられない、普段右手派のギターボーイにはぴったりですね。
ちなみに私はスイッチヒッターです。どうでもいい。
これもシンプルですが奥の深い作業で、叩きすぎても駄目、かといって叩かないと駄目というバランスをどう取るかが難しいです。
ここをしっかり出来るようになれば、摺り合わせも殆ど撫でる程度で済ませられるのですが…。


・ネックグリップの仕上、ナット接着
12.jpg
ネックグリップを仕上げます。まあ端的に言えば削るだけなんですが、端から端まで同じカーブを維持しつつ削っていかなければならないので、とても気を揉みます。
残念ですが、ここばっかりは本当に経験と歪みを見逃さない眼がものを言います。
つまり、私はここが悲しいくらい下手なのであります。
写真ではぱっと見形になっているようですが、この後も結構調整しました。
13.jpg
ナットも接着されています。いやぁ、本当写真で見ると早いですね。
牛骨のブランクナットから、紙やすりを貼り付けた板で幅と厚みを出して接着します。
しかし…この時の臭いというのが…何とも…。
敢えて文学的に表現するとしたら、栗の花の匂いでしょうか。2日目くらいの。
栗の花の臭いって何?というヤングボーイはお父さんに聞いてみましょう。くれぐれもお母さんのいないところで!!


・ネックポケット加工
14.jpg
ネックポケットを掘ります。
ネックのセンターをボディ材のセンターと合わせ、実寸を罫書いてその通りにルータで掘り下げます。
セットネックなど、加工精度の必要な場合は何度も何度も確認を重ねて掘りますが、今回はボルトオンジョイントなので気楽に掘ります。
案の定、ほんの少しだけ大きくなりましたが想定の範囲内です。想定の範囲内です。(大事なことなので以下略
15.jpg
ネックには仕込角がついています。Fender系用の平ネック材で木取りしなかったのは、こういうところにも理由があります。
Tune O'maticブリッジは、想定されているブリッジ部での弦高が高いんですよね。
ボルトオンで作ろうと思うと、どうしてもこういった角度付きのネックを作ることになります。


・外周加工、PUザグリ加工
16.jpg
PUが収まる部分の落とし込みも、同じ要領でさらりとやっていきます。
この写真だと見えにくいですが、2つのPUザグリの深さが違うのが分かるでしょうか?
今回使うPUはP-90タイプですので、深さに過不足があっては取り付けできません。
製図段階で予め計算した通りに掘り下げています。
アウトラインが大体直線で構成されているが故に、これで殆ど外周加工も終わっています。面白いですね。


ボディ加工に突入したあたりで今日はここまで!
次回、塗装に突入!
刮目して待て!!
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